歯肉炎の過剰医療の末
(TEさん)
2013/9月


私とマクロビオティックの出会いは2012年10月中旬でした。2009年秋から歯の調子が悪いことに気がついて、ずっと歯科に通っていたのですがなかなか回復することがありませんでした。
症状は、最初の頃は歯肉、特に前歯上顎の歯肉の炎症がひどく歯ブラシを当てることさえ苦痛なほど痛み出血がひどい状態でした。
それから、しばらくすると上顎全体の歯の動揺が始まり、歯が揺れるので食べ物がかめない、歯茎が出血するので調味料などがしみてご飯を食べるのが痛いという状態でした。
2009年秋から2010年12月までは町医者でとにかく丁寧に歯の清掃をしていれば必ずよくなるからと歯医者に言われていたのでその通りに頑張っていましたが、よくなるどころか目に見えてどんどん悪くなる一方でした。
そこで、2011年1月歯周病専門の治療医を探し、わらをもすがる思いで相談に行きました。
そこで、診断を受けたときには既に歯肉はぼろぼろで(歯の磨き過ぎもありました)歯を支える骨も溶けてしまっている状態でした。
歯を2本抜歯して、歯肉を強化するために歯肉の移植手術を受けました。これは右上顎部分です。
そして前歯上顎部分に関しては清掃をしながら様子を見ていくという判断でした。
ところが、歯を抜歯したときも、歯肉の移植をしたときも、歯医者が驚くほど傷のなおりが悪く、なかなか肉と肉がくっつかずに困る事態が何度もおきました。
前歯についても本来なら体の治癒力で医者の経験上よくなってくるはずらしいところ、私の場合は歯茎がどんどん下がり悪くなりつづけました。
しばらく、すると医者も頭をかしげるようになり、わたしの治療をするのには経験値が当てにならないと言うようになりました。

今までは、医者に行けば、病気は治してもらえると思っていた私にとってとても苦しい出来事でした。
そこで、悩みながら、自分でもできること、食事の改善についてインターネットで調べてみることにしました。
そのとき初めて「マクロビオティック」という言葉に出会ったのです。
それは、2012年10月のことでした。桜沢如一先生の「
ゼンマクロビオティック」という本を近くの自然食品店で貸してもらい読みました。
そこで、玄米を食べると体に奇跡が起こる。病が治る。と書いてありました。
マクロビオティックの料理方法が分からない人は7号食(玄米ご飯、ごま塩、たくあん、梅干し)をまず2週間食べてみると必ず奇跡が起こるとも書いてありました。
早速、2週間食べてみました。

以前の体の状態
★便秘がひどく 3日に一度くらいのペースで排便
ほとんどが浣腸を使用しないと排便できない状態

恭子注:便秘、というのは、万病の元です。
玄米菜食にすると、ほとんどの方が、バナナのような快便になります。
これが、身体のお掃除が始まった証拠で、身体に奇跡が起こるもと、となるのです。


★常に体がだるくて暇があれば寝て過ごす
 アクティブに活動することができず、休日は子供と主人だけで外出することがほとんど
★体がしんどいので子育てや家事がままならない
★風邪をよく引き熱を出す
★頭痛がひどくよく鎮痛剤を服用する
★足のむくみ、冷え、痛みがひどい
★すぐにイライラしたり、落ち込んだりする
★人付き合いが苦手でいつもしかめっ面

恭子注:まさに、未病そのものの症状です。


そこで、起きた変化は以下です

★体重が減った(54kg→50kg)
目覚めが爽快になった
動いても動いても疲れない
★便秘がひどくなり排便が出なくなった
2〜3日に一度出るが固くてころころの便がいくつも出る

恭子注:殆どの方は、玄米を食べ始めると便秘が画期的に治るのですが、非常にひどい便秘の方は、最初、むしろ便秘になります。が、長くて3か月ほどで、バナナのような快便に必ずなりますから、安心してください。


とにかく体が元気で朝から晩まで疲れ知らずに動けることにはびっくりしてこの食事を学び勉強しようと思いCI協会の料理教室に1月から申し込み予定でした。
ところが12月頃たまたま子供たちと行った近くのショッピングモールの本屋さんで岡田先生の天然酵母パンの本に出会ったのです。
先生の山に登っている写真を拝見し、幼少期虚弱だった頃のことなどを読みただ直感でもうこの先生しかいないと思いました。
CI協会の教室はキャンセルし4月開講の先生のお教室まで先生の本のレシピをたよりに乗り過ごそうと決めたのです。


マクロに出会う前の食事

朝:コーヒー牛乳 もしくは 牛乳(牛乳が大好きでした)
  トースト(マーガリン、ジャムがたっぷり)
  ヨーグルト(加糖)
  目玉焼き もしくは スクランブルエッグなど(卵料理)
  ベーコン もしくは ウィンナー

昼:スパゲティー(コンビニのもの)
  甘いおやつ(シュークリーム、プリン、大福などコンビニスイーツは必ず食べていました。)
  コーヒー(食後の楽しみでした)

夜:ハンバーグ、コロッケなど(メインに肉のおかずを必ず一品)
  ※魚はあまり好きでなかったので刺身以外はお肉のおかずがほとんどでした。
  生野菜(ドレッシングたっぷり)
  みそ汁(だし入り味噌)
  白米
  食後のデザート(アイスクリーム、スナック菓子、シュークリーム、あんこ系のスイーツなどコンビニで買えるもの)

一日を通してお米を食べるのはほとんど夜1回だけでした。
おかずは大量に作り食べたいだけ食べる。
お米は太る」という迷信を信じていたので茶碗1膳であとはおかずを食べ、そしてスイーツを食べると言う毎日でした。

恭子注:現代人の我々は、ほとんど、こんな食事ではないでしょうか。典型的な平均的日本人の食事だと思います。
でも、これこそが、諸悪の根源…自然治癒力をなくす食事なのです。


2012年12月に恭子先生の本を読んでからのメニュー
朝:パン(ホシノ天然酵母パン 自宅のパン焼き機で焼いたもの)
  ジャム(白砂糖を使っていないもの)
  お茶

昼:玄米ご飯
  けんちん汁
  野菜炒め(醤油、塩、みりんの代わりには玄米甘酒)
  マクロスイーツ(クシマクロのスイーツの本を参考に作ったスイーツ)メープルシロップ、アップルジュース、玄米米飴、玄米甘酒などで甘みをつけたスイーツをたくさん食べていました。

恭子注:恭子式マクロでは、こうした代替砂糖のマクロスイーツも身体を冷やすから、止めた方がいいと、お伝えしています。実際に、長くマクロをやっているのに、マクロスイーツの食べ過ぎで、不妊症であったり、身体が冷えている方が多いです。



夜:玄米ご飯、
  おふカツ
  ごま塩
  けんちん汁
  野菜の煮物など

2013年3月中旬からの食事(先生とお電話で話してアドバイスを頂いてから)

朝:梅生番茶

昼:玄米ご飯
  けんちん汁
  先生の本のレシピのおかず(野菜の煮しめ、レンコンボールなど)
  ひじきレンコン もしくは きんぴらごぼう
  飲み物は三年番茶

夜:玄米ご飯
  けんちん汁
  先生の本のレシピのおかず
  ひじきレンコン もしくは きんぴらごぼう
  三年番茶
主食:副食=5:3を守るためお弁当箱に入れ直し
最初の一ヶ月は一口200回噛みました。

恭子注:上の食事と、私の教室で実際に受講し始めてからに違い、は、主に、朝ご飯を抜いて梅生番茶に変えたことです。これは、私が思っている以上に、皆さんの体調を画期的に、良く、導いていきます。


現在も変わらず守っていること

一口100回噛む
★主食:副食=5:3
★食べ過ぎない

2013年3月中旬(ほぼ入室以来)から9月末までの変化

★体重がさらに落ちる(50kg→46.5kg 8月頃から体重の減りがとまり少し増える現在48kg)
★追いつめられていた気持ちが少し楽になる(以前は、完璧な自分を目指して100点の答えばかり望んでいたが、今は人事を尽くして天命を待てという言葉を何度も繰り返し、小さなよい変化に気づくことで落ち着いた気持ちになった)

恭子注:恭子式マクロとは、マクロの食事だけではなく、考え方の修正もはからなくてはいけません、このことを受講して学んで行った結果です

★家族で登山を始めた(前は寝てばかりで外出しても家の近くのショッピングモールなどでしたが、今年は何度も近隣の山を家族4人で登りました。)
★笑顔で挨拶をするようになった(朝から笑顔で「おはようございます」と挨拶をする元気があり、明るい気持ちでスタートする日が増えました。
★人と話すのが楽しくなった
★主人がいろんな相談をしてくれるようになった
★妥協せよ、よりまし、と言う言葉に甘えて、気持ちを楽に料理や 子育てに取り組めるようになってきた
★歯の動揺がひどく不安定なのでマウスピースを日中もしていたが夜間就寝時以外は外せるようになる

恭子注:実は、歯の歯肉炎だけではなく、頑張れがんばれと、いつも、自分に対して完璧を求めていた精神的な圧迫も大きな原因だ、心の安定が必要だ、と私は思っていました。


★毎日排便が出るようになるがころころの里芋のような黒い便(3 月〜6月)
大きなたよりがなかなかバナナのようにならないのでとてもあせっていましたが先生に勧めてもらったミネラル剤を7月から一日3回飲むようになりバナナ大の排便が1〜2日に1回、多いときは一日2回出るようになりました。
食事の記録をつけていて気づいたことは、小麦製品(うどん、パスタ)などを食べると便秘になりやすことです。
玄米を食べているときは排便はスムーズであるということです。

恭子注:現代の多くの方が、パン中毒です。
菓子パンを、米(ご飯)に変えるだけで、かなりの病気が世の中から減ると思っています。玄米でなくても白米でもいいのです。


★足の浮腫がとれてきた
私のもう一つの大きな体の不調は足の浮腫みでした。
今年8月中旬頃まで浮腫みやそれによる足のだるさ、冷え、痛みがひどかったのですが8月が終わる頃からむくみが消えていきました。今でも時々足が痛くなったり浮腫むときもあるけれど、以前に比べ浮腫みの引きがよいし、何より浮腫まなくなったのが大きな変化です。

恭子注:むくみはなかなか取れなかったようです。どの症状もすぐに改善するとは限りません。でも、他で画期的に良くなっていることが確信できていたら、信じてつづけることです。必ず、時間はかかっても治ります。


私は歯や歯肉のことがきっかけで先生の教室に通い始めたのですが、先生は最初の頃からわたしの一番の病気は別のところにあると思われていたように思います。
高校生のころからわたしは鬱病を煩い何度も精神科への通院を繰り返していました。
一人目の子供を産んでから鬱が再発してひどくなり、娘が2歳になる頃には全くふとんから立ち上がることができないくらい症状は悪くなっていました。
その頃から計三年くらい、抗うつ薬、パニック発作薬、睡眠薬をかなりの量服用しました。
二人目を妊娠したことを知って、薬をすべて絶ちましたが、そのときの反動(体の震えやしびれ、動機、不安感、のどの渇き)はすごいものでした。
先生と初めてお会いしたときは、もう既に薬をやめて6年ほど経っていたので全くそんなことを先生にお伝えする必要など感じていませんでした。

恭子注:上に書いたように、最初、面談をして、お話を聞いていてすぐに、精神的な面…100%を求める完璧主義を感じて、解放してあげたいと思いました。それが、「歯のくいしばり」の本当の原因だと思ったのです。


4月から9月まで基礎科の前期と後期の計24回 教室に通いたくさんのお料理や 健康に良い食べ物、食べ方を教えていただきました。
けれど、わたしがこの教室に来て本当に良かったと思えたことは先生が教室で話してくださったたくさんの深いメッセージです。

恭子注:この方は、一回の授業で、お顔がやわらかく、優しくなられました。
お顔の「険(けん)」がとれたのです。



★自分だけ仕合わせになりなさい(家族にもマクロビオティックを押し付けているときが多くなっていたが、何度も授業で先生がこの言葉の本当の意味を教えてくださり、自分が元気になる食べ方をして元気になれば良いのだと考えるようになり楽になりました。)
★タンポポはタンポポの花を咲かせれば良い(タンポポの花の良さ、人を見ては自分を卑下していたが自分を好きになり、自分の良さをのばしていくことを目指そうと思うようになった)

恭子注:タンポポがバラの花になることが開運ではない。タンポポの花なりに大輪の花を咲かせること


重荷を背負うな、責任を果たせよ(すべての悪い結果は自分が間違っていたから、自分がわがままだったからと、過去ばかりを見て落ち込んでしまい前向きになれなかったとき、この言葉を聞いて、前を向いて努力すれば良いのだと吹っ切ることができた)
今に満足、今日に感謝(確かに望んだ100点の答えが見つかった訳ではないけど、今日も元気で生きている。子供も主人も笑顔でいてくれる。家族が元気で一緒にいられる。だから、ありがとう。)
人を見るなよ 我は我なり、ひとは人なり、ひとを見るところに心を病む。(本当に今までの自分は人を見て、心を病んでいたと思います。)

先生に出会うまで自分を好きではなかったです。
いつでも、自分は出来が悪いと思っていました。

恭子注:この方は、とても頭のいい、そして、素直な優秀な方です。自分に完ぺきを求めるからです。



そして、病気になったことも、生まれ育った生い立ちもすべて運が悪いと思っていました。

でも、今 私は自分をすこし認めることができています。
先生が、言った「世界で一つだけの花」それでいいと思える自分へ少しずつ変わってきています。
自分は自分でいい。。。そう思わせていただけたことが自分にとって一番の収穫でした。
私の中の75パーセントをいっぱいいっぱい咲かせて幸せになりたい。

恭子注:25パーセントは、遺伝で決まっている、遺伝子です。アトピーになりやすい体質とか、長寿遺伝子とか、もともと遺伝で持っている変えられない部分です。でも、残りの75パーセントは、変えられる部分なのです。


そして、いつかそれを返していけるようになりたいと思います。
一歩進んで二歩下がるそんな歩みかもしれないけど、家族に支えてもらいながら、謙虚に学んでいきます。
先生に出会えたこと、教室に通えた自分の健康、家族の支えに感謝します。ありがとうございました。

恭子より:本当に素直な方で、(ご本人いわく、素直だと言ってくれるのは先生だけだ、とのことですが)人を信じる力のある育ちの良い(育ちがいいとは、お金持ちだとか、家柄がいいとか、ではなく、愛情を注いでもらって育てられたということです)方です。

だから、私の授業の「考え方の修正」部分を、素直に受け取ってくれました。

でも、歯の方は、なかなか、進歩がみられず、医者も首をかしげていて、本人も焦り始めました。

その時、身体の自然治癒力を増す食事と並行して、治療をしてくれる歯医者さんともめぐりあいました。

(私が、その医者とも会うように背中を押しました)

結果、食事をマクロビオティックに変え始めてからの歯肉は確実に、よくなっている、以前の医学治療が過誤で歯肉をいじりすぎたせいだ、との結論を得ました。

歯槽膿漏、歯肉炎は、陰性の病気です。蚊に刺されたところがすぐに膿んでしまうのも、陰性の病気です。

皮膚が弱い、炎症を起こしやすい、陰部がただれる、粘膜が弱い、のどが弱い、鼻が悪い、傷跡がくっつかない、…皆、陰性の病気です。

そして、確実に体調がよくなっていることに自信が持てるようになり、細胞が生まれ変わるのに時間がかかるということも受け入れられるようになりました。

また、この方の良い所は、「感謝する」ところでした。

もともと、診てもらっていた歯医者さんにも、ちゃんと、感謝して、報告をすること、を、実行してもらうように私から注意しましたが、素直に実行してくださった結果、その歯医者さんもひきつづき、面倒を見て下さるとのお返事をいただきました。

身体の健康と関係ないように見えますが、感謝して(報告する)「仏の道」(仏とはお世話になった人のことで

あり、一番身近な「仏」は、親です。そして、年下であっても実際お世話になった人は皆「仏」です。

「仏の道」とは、仏に心配をかけない、安心してもらう、感謝するということです)を守ることは、

運命を健康にしていきます。